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畳は日本の文化を代表する建築資材です。ごろりと横にねっ転がると体の力も抜けて自然とくつろげます。ところが世界でも類を見ないこの畳という文化がなくなっているのです。日本の文化には古来中国から伝わった物が多いのですが、畳だけは日本にしかない固有の文化です。畳の原点となるのが敷物ですが古代から存在しており、「むしろ」や「ゴザ」といった薄い敷物でした。使わない時には部屋の隅に畳んで置いていたことから「タタミ」と呼ばれたそうです。現在の畳の姿に近付いたのは平安時代に入ってからのことで、むしろと違って厚みもあり地面に直接敷く物ではなくして以降、畳は日本の気候に合うように進化を遂げて現在まで続いています。20世紀末には日本間や和室と言って畳を使った部屋が最低一部屋は必ず造られていましたが、今では和室もなくなり部屋の一部に洋畳として使用されています。しかし、畳は日本の文化あり省エネ資材の一つでもあるのです。 特に昔の本畳は高温多湿の日本の気候風土に良く合う建築素材で、5センチ前後の畳床の素材の中には空気がしっかりと詰まっているため蓄えた熱を逃しません。そして畳表に使われている井草が畳床の中にある湿気をゆっくりと吸収・放出する役目をするため夏には涼しく冬は暖かいという利点をもたらしてくれます。また、畳の部屋は落ち着くという人は多いと思いますが、それは畳の弾力性によって身体への衝撃が弱くなる事、そして畳が余計な音を吸収してくれるため静閑さも保てます。畳の生産量はフローリングの普及によって減少の一途をたどっていますが、畳の持つ癒し効果は、旅行先などで実際に体感するととても良いもので日本文化の良さにも直接触れ見直すことができます。