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空気は動かなければとてもよい断熱材です。 羽毛のジャケットがとても温かいのはそのためです。 しかし、空気は動くことによって熱を伝えることもできます。一つのストーブで部屋全体をいち早く温めることができるのはそのためです。空気が動いてくれなければ部屋全体を温めるのにもかなり時間がかかります。
熱の移動で空気の流れがなく、分子レベルで熱を拡散する現象を分子拡散、空気が動くことで熱を拡散する現象のことを乱流拡散と言います。そして、分子拡散と乱流拡散ではまるでスピードが違います。
我々が通気層と呼んでいる部分では乱流拡散によって熱が運ばれています。しかし、床下や壁の中、天井裏など空気の流れが制限されているところでは、面にも垂直方向にも動くことができませんから、その方向の熱伝導は分子拡散に頼らざるを得ません。住まいの熱的境界層の外側(大気側)では空気は比較的自由に動けますから、桁違いに熱輸送効率が上がっています。ですからほとんどのものの温度は一様になります。つまり、暖房している家の中で床、壁、天井の温度が高いのは表面の薄い部分だけになっているのです。その為に断熱材を使っているわけですが、外断熱・自然通気工法のインテリジェンスがここにも発揮されています。